麻衣廼神社(あさぎぬのじんじゃ)
■住所:塩尻市贄川 地図
■創建; 天慶年間(938〜47)
■本殿の様式; 三間社流造柿葺
■例祭; 5月18日
■御祭神;建御名方神(たけみなかたのかみ)・事代主命(ことしろぬしのみこと)・保食命(うけもちのみこと)
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■雑感
奈良井宿からは意外と近い場所、国道19号沿いの贄川宿の観音寺裏に鎮座する。 駐車場に車を止めて少し階段を上がると鳥居へ行く。距離が短いが階段を更に上ると立派な拝殿へ。境内はいい感じの雰囲気に包まれており、ゆっくりとお参りができる。
麻衣廼ということで、大麻布と関係があるものと考えていたがそうでもないらしい。 諏訪大社の末社にあたる為、建御名方神(たけみなかたのかみ)が御祭神となっている。
■由緒沿革
麻衣廼神社と御柱祭 建御名方神・事代主命・保食(うけもち)命の三神を祭神としてまつっています。天慶年間(938〜47)の創立で、天正年間(1573〜92)に兵火にあい、文禄年間(1592〜96)に現在地に再建されたと伝えられています。明治五年に村社となりました。木曽の歌枕である「麻衣」を社名としていますが、諏訪神社を本社と仰ぎ、七年に一度御柱祭が執りおこなわれ、境内には御柱が四本並んでたてられています。
本殿(村指定有形文化財)は、拝殿を兼ねた覆屋のなかにあり、三間社流造こけら葺(ながれづくりこけらぶき)で全面に漆塗りがほどこされています。棟札から延享四年(1747)の建築とわかりますが、向拝の虹梁木鼻(こうりょうきばな)には室町時代に用いられた動物形式が用いられるなど古い技法が見られます。
楢川村教育委員会『楢川村文化財散歩』